なるべくニュートラルに。

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「予測不可能性」

都知事選の投票に行ってきた。土曜日の吹雪の東京から一転、晴れた投票日なのだが、足場が悪いからか、有権者の興味が薄すぎるのか、いずれにせよ低投票率の知事選になりそうだ。

Twitter経由で数日前に流れてきた下記の記事。小説家、平野啓一氏が書かれている。

今日、最も難しい政治課題の一つは、技術革新のスピードとその方向性の極端な予想不可能性にある。丁度、STAP細胞の報道があったばかりだが、数年前の政策立案者は、この偉業を誰も予想出来なかったし、従って、この偉業が存在しない未来、つまり、今となっては既に非現実となってしまったパラレル・ワールドをこそ現実と信じ、政策を考えていた。もちろん、STAP細胞の研究がヒトの再生医療に繋がるかどうかは、まだ先の話だろうが、とにかくこうしたことは、生物学だけでなく、あらゆるジャンルで今後ますます起こるだろう。政治はだから、方向性を決定し、予算配分によってある分野の技術革新を特権的に促進するくらいしかできないじゃないかという小泉氏の意見には一理ある。その決定の根拠として彼が挙げる、原発の高コスト、福島第一原発事故で顕著となった危険性、放射性廃棄物の処理問題、もんじゅの失敗、そしてドイツでの成功例……という数々の点で、私は基本的に同意する。

予測が極めて困難な今日、方向性を決定することが重要であると。こういった事は政治の世界だけなく、とーぜん、仕事でも言える。

3カ年計画なんて意味ねーと思う今日このごろ。意味ねーと思いつつ、各部署と調整しつつ、特に冗談などを言いながら真剣に取り組まない位が大人な振る舞いなのだろう。抱え込まずにね。

さすがに知事は、意味ねーとは思わずに、政策を実行して欲しいものだが。