なるべくニュートラルに。

スノーピークと無印良品が好きです。

臨機応変にひょうひょうと生きる。

想定の範囲内なのだが、今年始めからコアメンバーとしてやってきた事業が失敗の烙印を押されている。事業のトップとしてやってきた二人は更迭された。いろいろあったが、この9ヶ月間、同じ釜の飯を食ってきたのでリアルに辛い所がある。進め方に難があったので、関わったメンバーは「ざまぁみろ」的な面もあるかもしれないが、そういう気持ちにはならないなぁ。

ただ、残された自分としての対処方法として、感情を抑えて、臨機応変にひょうひょうと生きる必要がある。

若い頃ならば、(本事業の残務処理的な議題で)会議等で言われた発言や自分が言った発言に対し、一つ一つに落ち込んだり、ストレスを感じていた部分もあるが、最近はそのような事がなくなってきた。

話は変わるが、家入一真氏のFacebookに「戦う軸をずらす」といった記事があり、とても共感が持てた。売上予算とか計画とか経費とかマネジメントとかオペレーションとか、そんな事の報告とに気を揉むのはやめよう。根拠ない右肩上がりの成長とか。

そりゃ、報告をしないと行けない部分はあるけど、気を揉むには本当にやめようと思う。そこに集中して何になる。気を揉んだところでインパクトなんて起こせない。

他者と自分を比較するから劣等感を持ってしまう。自分は人より劣っている、どうせ勝てっこ無い、負けて傷つくのが怖い、どうせ俺なんて…。それはやがて妬みなどに転換され、自他共に傷つけてしまうことになる。比較せずに生きるためにどうしたら良いか。それは「戦う軸をずらす」ということだと思う。「戦う軸をずらす」とはどういうことか。例えば学校や会社で、試験の点数や売り上げだけを競っていても、上には上がいるしやがて疲れてしまう。だったらそこに評価のモノサシを置かず、いっそのこと軸をずらしちゃえばいい。ずらし先は何でもいいが、わざわざ比較する様なことじゃ無いものの方がいい。話はそれるがアートディレクターの箭内道彦さんは「クリエイティブ合気道」なんてことを言っていて。例えばポスターの制作案件で予算も納期も無いことを逆手にとって真っ白なポスターを納品したりする。画期的で前代未聞。笑。与えられた難題をクリエイティブに返す。これもある意味軸をずらしている普通だと「予算が無い中でこれだけ頑張りました!」となるが、逆に「予算が無いから真っ白です、でもこれカッコ良く無いすか?」とクリエイティブに返す。もちろん実績のある箭内さんだから説得力を持つということもあるだろうが、戦う軸をずらすことを知っている人には、思考の余白がどこかある。漫画バガボンドから引用すると、殺し合いの螺旋から降りることは、決して逃げじゃ無い。どれだけ他者と戦ってたとえ勝ったとしても、上へ上へと登り続ける終わりの無い螺旋ではいつか心が疲れてしまう。だったら軸をずらしてしまおう。殺した人の数も、偏差値も、売り上げも年収も関係無い世界に。もちろんイチローや職人の様にひとつの道を極めるカッコ良さに憧れもあるが、僕みたいな適当人間にはどだい無理なのと、個人的に「寿司職人だけどダンサー」「ソムリエだけどエンジニア」みたいな複合軸や「偏差値低いけどケン玉得意」みたいに軸をずらした人に興味を持ってしまうので>